インブリッド一族の日常

　「日常」というタイトルながら、戦争あり、外遊ありで山場はあります。
　「公爵家の秘儀」を壮大な方向に発展させたような設定。魔力増強の一環として精液を注ぐのであってセックスとは別という設定。なので心の葛藤とか恋愛のナントカみたいなのは基本的にはなく、入れるのも受け入れるのも「よいこと」としてただあるというカンジ。夫婦（男女です）はちゃんと愛し合っていています。
　従兄は成人後も受ける理由があるのですが、兄は「ごほうび」以外の理由がないような。まあ、それでいいのか。長男の内心が一番描かれており、家族愛なのかなんなのかみたいな感情が甘くてよい。性愛としては交わっていないのにも関わらず、家族愛だけではない甘い感情は生まれている訳で。それをセックスではないとされているゆえに、心にとどめて置かなくてはならない。そういう（現実にはあり得ない（あっても忌避される））機微が描かれていて、そこが心地よく読めました。

作品タイトル：
【完結】インブリッド一族の日常
https://novel18.syosetu.com/n8089fp/
公開日：2019/07/10-2024/03/10
作成ユーザ：雪桜
https://xmypage.syosetu.com/x3919bf/
読了：2024/04/10
短編／連載：連載　87部
完結／未完：完結
感想：6件
レビュー：0件
ブックマーク登録：1,425件
総合評価：4,393pt
評価ポイント：1,547pt
文字数：171,998文字

兄弟情報：あり。
CP：カップルという意味では当主夫婦、弟妹の婚約者ということになるのかと思うけど、メインディッシュのBL的組み合わせは父子、兄弟、従兄の間で何でもあり。

読了メモ

自分のふりかえり用メモです。オススメを目的とした作品紹介、感想ではありません。読了＆エロ話題OK前提（ネダバレあり）。

インブリッド一族の日常