馬に乗りつつ、馬に乗られる話。
決闘で神意を問い、決着のつかない問題を解決するという手法はよくあります。この作品では、馬上槍試合。一試合ではなく、大会みたいなので勝ち上がらないといけません。
家にかけられた嫌疑を晴らすため、主人公は戦います。しかし、馬が差し押さえにあっていない（裁く側にこれは事情を話したらどうにかならないのだろうか）。
父の離れにいた馬獣人にお願いして、なんとか出場できることに。馬獣人は、気性が荒く、人型の時はちゃんと事情を理解してくれているのに馬のすがたになると本能が勝って人を乗せたがらないという設定。そこをうまくやってゆくのがメイン。
もちろん家にかけられた嫌疑は陰謀で、こちらのこともチラチラ出ます。試合までは不利不利不利ーというカンジでしたが、始まってからは不正はなく（こういう時って閉じ込められたり、毒を盛られたりしそうじゃないですか）、ほぼ順調に勝ち上がります。最後に馬を守るために怪我をしたりと（人より馬が攫われがちな世の中）、ギリギリまでトラブルはありますが主人公の強さは確かで、試合の展開でひっぱることはありません。
怪我があるので、優勝の盛り上がりから即関係の成就ではないです。まわりが落ち着いて、平穏がもどってあらためてむきあっての行為で、平穏のなかの明るい未来を示唆するラストときれいにつながってゆきます。
馬の寿命は人より短いですが、馬獣人だとどうなのかーとか、気になるところはありましたが、きっと人と一緒なんじゃないかなー。そう思わせる、いい読後の作品でした。
作品タイトル：
流れ星と金の槍
https://novel18.syosetu.com/n5684ix/
公開日：2024/04/20-2024/05/02
作成ユーザ：廃
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読了：2024/05/03
短編／連載：連載 13部
完結／未完：完結
感想：3件
レビュー：0件
ブックマーク登録：76件
総合評価：594pt
評価ポイント：442pt
文字数：62,954文字
兄弟情報：なし
CP：馬獣人、騎士
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2024/04/21
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※作品情報は読了時点のものです。
