読了メモ

自分のふりかえり用メモです。オススメを目的とした作品紹介、感想ではありません。読了&エロ話題OK前提(ネダバレあり)。

求婚された自称おじさん魔法使いはハーレム妻にはなりたくない

複数妻(女性)のいる冒険者におじさんが口説かれる話。おっさん受は定番と言ってよいと思いますが(個人の見解です)、こちらはそうしたものと趣が異なります。

主人公のおじさんは自称もおじさん。支援魔法使いで冒険者をしています。勇者は血縁か結婚した人でないと信用できないという価値観の持ち主。この価値観を持つ原因(トラウマ)は明かされます。そのせいで、親しいつきあいがあるのは妻だけというゆがんだ状況になっているのは自覚しています。
冒険者は、これまで幸せにしたいと思う相手と結婚してきました。性的なものより家族的なつながりのほうが強く、また、複数妻がいるのを納得しての関係のようです。そちらは円満な模様。

そのうえで相性がよさそうと思ったおじさんを口説いてきます。妻たちと相談しながらなのが、おかしいのですが、よく考えたらハーレム持っている人が口説いてくる時点でおかしかった。
「おじさん」と自分のことを言っちゃうような人の自意識を妻達が推理しているのがよい。そして冒険者のことをもう少し生きやすくなればいいのにと見守るおじさん。2人とも恋に落ちながら、恋につっぱしることはありません。この少し引いた距離感は、つっぱしるとやけどすることを知っているからでもあり、相手の反応を見ながら会話していく慎重さでもあり。トラウマや人付き合いのおびえを抱えつつも、相手を尊重する大人の恋です。お互いを意識しあっての会話だからこそ、傷つけないように丁寧にまた、コミカルな物言いをします。

そんなこんなで口説かれつつ、クエストを受けたりしているうちに絆されます。

妻達とは対面しないまま終了。生活を共にするようになったらどうなるのでしょう。このまま妻達とおじさんと冒険者と仲いい感じがずっと続いてほしい気もしますが、それでは話に出てくる幸せではないのです。
おじさんも妻たちと家族的な関係を持つようになるのか。冒険者のトラウマが(おじさんと関係していくうちに)解消して、ハーレム解散となってしまうのか。
ラブ的にはトラウマ解消しておじさんと向き合うようになるのがいいと思いますが、年齢差がありますから、おじさんがいなくなっても冒険者を支えてくれる人がいるというほうが希望があるような気も。

 

作品タイトル:
求婚された自称おじさん魔法使いはハーレム妻にはなりたくない
https://novel18.syosetu.com/n5205hw/
公開日:2022/10/08-2022/10/16
作成ユーザ:Akino
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読了:2023/前半くらい?
短編/連載:連載 8部
完結/未完:完結
感想:4件
レビュー:0件
ブックマーク登録:309件
総合評価:2,090pt
評価ポイント:1,472pt
文字数:22,069文字

 

兄弟情報:なし
CP:冒険者、魔法使い

 

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